「付和雷同」とは?意味・由来・例文・現代的問題点まで詳しく解説

用語解説

「付和雷同(ふわらいどう)」とは、自分の意見や考えを持たず、他人の意見に安易に従うことを意味する四字熟語です。

この言葉は、批判的な文脈で使われることが多く、「主体性がない」「考えなしに周囲に流されている」ことを指摘する際に使われます。

付和雷同の語源と成り立ち

  • 付和(ふわ): 他人に付いて、和らぐ=なんとなく同調すること
  • 雷同(らいどう): 雷の音に一斉に反応して鳴るように、思考せず周囲と同じ行動を取ること

この二つの言葉を合わせて、「自分の判断を持たず、流されるように人の意見に従う」状態を強調する意味になります。

付和雷同の使い方・例文

  • 政治家には付和雷同ではなく、信念に基づいた判断をしてほしい。
  • 会議で誰も発言せず、全員が付和雷同しているようだった。
  • 周囲に流されない態度を取ることで、付和雷同を避けることができる。

類義語と対義語

類義語

  • 右へ倣え(みぎへならえ)
  • 迎合(げいごう)
  • 同調(どうちょう)
  • 無思想(むしそう)

対義語

  • 独立独歩(どくりつどっぽ):自分の考えに基づいて行動すること
  • 初志貫徹(しょしかんてつ):最初に立てた志を貫き通すこと

現代社会における付和雷同の問題点

現代のSNSやインターネット社会では、多数派の意見に同調する風潮が強まり、「付和雷同的」な行動が見られる場面が増えています。

誤った情報や偏った意見が拡散される中で、付和雷同がエスカレートすると、集団の暴走や社会的混乱を招く危険性もあります。

そのため、「自分の頭で考える力」や「情報を見極める力」がますます重要になっています。

まとめ

  • 付和雷同とは、他人に流され、自分の考えを持たないこと。
  • 批判的な意味で用いられ、現代でも問題視される行動パターン。
  • 自分の意見を持つこと、情報を吟味することが重要。

他人の意見を尊重しつつも、流されるだけでなく「自分の軸」を持って行動することが、現代を生きる上で大切な姿勢といえるでしょう。

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