原油価格は世界経済に大きな影響を与える重要な指標です。
ニュースで「原油価格が下落した」と報じられると、株式市場でも特定の業種の株価が大きく動きます。
では、原油価格が下がると、どの業種の株価が下がりやすいのでしょうか?
この記事では、原油価格の下落で影響を受ける業種と、逆に恩恵を受ける業種をわかりやすく解説します。
原油価格が下落すると株価が下がりやすい業種
① 石油・エネルギー企業
最も影響を受けるのが石油会社です。
石油会社の利益は基本的に
- 原油価格
- 生産量
- 採掘コスト
によって決まります。
そのため原油価格が下がると、企業の利益も減少しやすくなります。
代表的な石油会社には以下のような企業があります。
- ExxonMobil
- Chevron
- Saudi Aramco
- ENEOSホールディングス
特に石油採掘(上流事業)を行う企業は、原油価格の影響を強く受けます。
② シェールオイル企業
アメリカのシェールオイル企業も、原油価格の影響を非常に受けやすい業種です。
シェールオイルは通常の石油よりも
- 採掘コストが高い
- 設備投資が大きい
という特徴があります。
そのため原油価格が大きく下落すると、採算が合わなくなるリスクがあります。
結果として、原油価格が下がるとシェール企業の株価は下落しやすくなります。
③ 油田サービス企業
油田開発を支援する企業も、原油価格の影響を強く受けます。
原油価格が下落すると
石油会社が設備投資を削減する → 油田開発が減る → サービス企業の売上が減る
という流れになるためです。
代表企業には次のような会社があります。
- Schlumberger
- Halliburton
原油価格下落で恩恵を受ける業種
一方で、原油価格の下落は多くの業界にとってコスト低下というメリットがあります。
① 航空会社
航空会社にとって燃料費は最大のコストの一つです。
そのため原油価格が下がると、燃料費が減少し利益が改善する可能性があります。
- ANAホールディングス
- Delta Air Lines
② 海運会社
船舶の燃料費も原油価格の影響を大きく受けます。
そのため原油価格の下落は、海運会社の利益を押し上げる要因になります。
- 日本郵船
- 商船三井
③ 化学メーカー
化学製品の多くは石油を原料として作られています。
そのため原油価格が下がると原材料コストが低下し、利益率が改善する可能性があります。
- 三菱ケミカルグループ
まとめ
原油価格の下落は、すべての企業に同じ影響を与えるわけではありません。
むしろ業種によって大きくプラスにもマイナスにも働くのが特徴です。
原油価格下落で弱い業種
- 石油会社
- シェールオイル企業
- 油田サービス企業
原油価格下落で強い業種
- 航空
- 海運
- 化学
- 物流
原油価格は株式市場のセクター分析を行う上で非常に重要な指標です。
投資を行う際には、原油価格の動きにも注目してみると良いでしょう。

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