近年、日本では「高校無償化」の議論が活発になっています。しかし、そもそも高校に進学する際にどのくらいの費用がかかるのか、ご存じでしょうか？
この記事では、公立高校と私立高校の費用の違いや、就学支援制度について詳しく解説します。高校進学を控えたご家庭の参考になれば幸いです。
公立高校の費用はどのくらい？
公立高校は私立高校に比べて学費が安いのが特徴です。具体的にどのような費用がかかるのか、項目ごとに見ていきましょう。
1. 授業料
• 11万8,800円/年（9,900円/月）
• ただし、「高等学校等就学支援金制度」により、年収910万円未満の世帯は授業料が実質無料になります。
2. 入学金
• 約5,650円〜5,700円（都道府県によって異なる）
3. その他の費用（年間）
• 教科書代・教材費：3万〜5万円
• 学校活動費（修学旅行・部活動など）：10万〜15万円
• 通学費（定期代など）：5万〜10万円
• 制服・体操服など（入学時に多くかかる）：5万〜8万円
4. 公立高校の年間総額
授業料を除くと、年間30万〜50万円程度の費用がかかると考えられます。
私立高校の費用はどのくらい？
私立高校は公立高校に比べて費用が高くなります。具体的な内訳を見ていきましょう。
1. 授業料
• 40万〜70万円/年（学校によって異なる）
• 「高等学校等就学支援金制度」により、年収590万円未満の世帯は負担が軽減されます。
2. 入学金
• 15万〜30万円
3. その他の費用（年間）
• 教科書代・教材費：5万〜10万円
• 学校活動費（修学旅行・部活動など）：10万〜20万円
• 通学費（定期代など）：5万〜15万円
• 制服・体操服など（入学時に多くかかる）：8万〜15万円
4. 私立高校の年間総額
授業料を含めると、年間80万〜120万円程度の費用がかかります。
公立高校と私立高校の費用比較
| 費用項目 | 公立高校 | 私立高校 |
| 授業料 | 11.8万円（支援金適用で無料） | 40万～70万円 |
| 入学金 | 5,650円～5,700円 | 15万～30万円 |
| その他（年間） | 10万～20万円 | 28万～60万円 |
| 合計（年間） | 30万～50万円（支援適用時） | 80万～120万円 |
公立高校と私立高校では、年間の総額に50万円以上の差があることがわかります。
高校無償化の議論とは？今後の見通し
現在、日本ではすでに公立高校の授業料はほぼ無償化されています。しかし、議論の中心は「私立高校の実質無償化」や「その他の教育費の負担軽減」に移っています。
特に、私立高校に通う生徒の多い都市部では、さらなる支援の拡充が求められています。政府も支援金の増額や所得制限の見直しを検討しており、今後の動向に注目が集まっています。
まとめ：高校進学にはどのくらいの費用が必要？
高校にかかる費用の目安は以下のとおりです。
• 公立高校：授業料は実質無料。その他の費用を含めて年間30万〜50万円
• 私立高校：授業料を含めると年間80万〜120万円
高校無償化の議論が進む中でも、授業料以外の費用負担は依然として大きいのが現状です。進学先を選ぶ際には、支援制度も活用しながら、家計に合った計画を立てることが重要です。
今後の政策の動向にも注目しながら、子どもの教育費についてしっかり準備していきましょう！
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