「おそロシア」という言葉は、日本で生まれた俗語で、「恐ろしい」と「ロシア」を掛け合わせた表現です。2000年代以降、ロシアの強硬な外交や軍事行動が注目される中で広まりました。
本記事では、なぜロシアが国際社会で恐れられる存在と見なされるのか、軍事・外交・エネルギー・情報戦・歴史背景の観点から多角的に解説します。
① 圧倒的な軍事力 ― 世界最大級の核戦力
ロシアは世界最大級の核弾頭を保有する軍事大国です。冷戦時代の旧ソ連の軍事力を引き継ぎ、現在もアメリカ合衆国と並ぶ核超大国です。
- 2008年:ジョージア侵攻
- 2014年:クリミア併合
- 2022年:ウクライナ侵攻
特に2022年のウクライナ侵攻は、国際秩序を大きく揺るがす出来事となりました。
② 強硬な外交姿勢と勢力圏構想
ロシアは旧ソ連圏を安全保障上の「勢力圏」と考える傾向があります。NATOの東方拡大に強く反発し、周辺国への影響力維持を重視しています。
また、日本との間では北方領土問題(ロシア側呼称:南クリル諸島)も未解決のままです。
③ エネルギーを武器にする国家
ロシアは天然ガス・原油などの資源大国です。特に欧州諸国は長年ロシア産天然ガスに依存してきました。
エネルギー供給を外交カードとして使う姿勢は、軍事以外の「経済的圧力」としても恐れられています。
④ 情報戦・サイバー戦という新しい戦い方
ロシアは軍事力だけでなく、情報戦やサイバー攻撃でも知られています。
- 海外選挙への介入疑惑
- SNSを利用した世論工作
- 国家規模のサイバー攻撃
これらは「ハイブリッド戦争」と呼ばれ、現代戦の特徴となっています。
⑤ 強いリーダーシップ体制
2000年以降、ロシアではプーチン大統領が長期にわたり権力を握っています。強い中央集権体制と安定した政権運営は、国内の安定と引き換えに西側諸国との価値観の違いを際立たせています。
⑥ 歴史的トラウマと安全保障意識
ロシアは歴史的に幾度も侵略を受けてきました。ナポレオン軍の侵攻やナチス・ドイツの侵攻(独ソ戦)は国家的記憶として強く残っています。
こうした経験が、安全保障への強い警戒心につながっているとも言われています。
まとめ:なぜ「おそロシア」と言われるのか?
- 世界最大級の核戦力
- 強硬な軍事行動
- 勢力圏を重視する外交戦略
- エネルギー外交
- 情報戦・サイバー戦
- 歴史的な安全保障観
これらが重なり、「予測困難で強硬な大国」というイメージが形成されています。
ただし重要なのは、国家の戦略と国民は必ずしも同一ではないという点です。国際政治を理解するには、多角的な視点が不可欠です。

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