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結論:基準ピッチは A = 440 Hz が一般的
ギターのチューニングで最も広く使われている基準は、A(ラ)=440Hzです。これは国際標準ピッチ(A440)と呼ばれ、オーケストラやバンドなど多くの演奏現場で採用されています。A440を基準にすると、他の弦の開放弦周波数も正確に求められます。
A=440Hzを基準にした標準チューニング(E A D G B E)の周波数
下は A=440Hz を基準としたときの各開放弦の周波数(Hz)です。 弦 音名 周波数(Hz) 1弦(高音側)E4約 329.63 Hz 2弦B3約 246.94 Hz 3弦G3約 196.00 Hz 4弦D3約 146.83 Hz 5弦A2約 110.00 Hz 6弦(低音側)E2約 82.41 Hz
なぜ440Hzがよく使われるのか?(理由)
- 統一された基準:複数の楽器や演奏者が一緒に演奏するときに音合わせが容易。
- 歴史的経緯:20世紀に国際標準として広く採用された。
- 耳の慣れ:多くの現代音楽がA=440Hzで制作されているため違和感が少ない。
よくあるバリエーションとその用途
- A=442Hz / A=444Hz:オーケストラや吹奏楽で「明るめ」の音を求める場合に使われることがある。
- A=432Hz:一部で好まれる代替ピッチ(「癒し系」などの主張があるが、科学的優位性は限定的)。
- 半音下げ(E♭チューニング)やドロップD:楽曲の音域や演奏性を変えたいときに採用される。基準ピッチ自体を下げる場合もある。
チューニング時の実用的なコツ
- チューナー(クロマチックチューナー)を使う:A440に設定してチューニングするのが最も簡単。
- 弦交換後は安定するまで数回再調整する:新しい弦は伸びやすいので念入りに。
- 微妙な差を耳で確認:チューナーで合わせたあと、5弦の5フレット(A)を基準に他弦を確認すると良い。
まとめ
一般的には A=440Hz を基準にチューニングします。これにより、標準チューニングの各弦は上表の周波数(Hz)になります。用途や好みによっては442Hzや432Hzなど別の基準が使われることもありますが、基本はA440で問題ありません。
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