近年、銀(シルバー)の価格は力強い上昇を続けています。金と比べて注目度が低かった銀ですが、ここにきて投資家・市場関係者の関心が急速に高まっています。 本記事では、銀価格が上昇している理由と、2026年に向けた見通しについて、需給・経済・投資の観点から詳しく解説します。
銀価格が上昇している主な理由
① 世界的な供給不足が続いている
銀は金と異なり、銅・鉛・亜鉛などの副産物として産出される割合が高い金属です。 そのため、銀価格が上昇しても銀単体の増産が難しく、供給はすぐに増えません。
近年は鉱山投資の停滞や生産コスト上昇により、構造的な供給不足が続いており、これが価格上昇の大きな要因となっています。
② 太陽光パネル・EVなど工業需要の拡大
銀はすべての金属の中で最も高い電気伝導性を持つため、工業用途で不可欠な素材です。
- 太陽光発電(ソーラーパネル)
- 電気自動車(EV)
- 半導体・電子部品
- AI・データセンター関連設備
脱炭素社会への移行やAI投資の拡大により、銀の工業需要は中長期的に増加すると見られています。
③ 投資需要の増加(インフレ・地政学リスク)
世界的なインフレ懸念、地政学リスク、金融不安を背景に、銀は安全資産・インフレヘッジとしても注目されています。
金より価格が安く、個人投資家が参入しやすい点も、ETFや現物投資の需要拡大につながっています。
④ 米金融政策とドル安期待
銀は利息を生まない資産のため、金利低下局面で有利になります。
2026年に向けて米FRBが利下げに転じるとの見方が強まる中、ドル安期待と相まって、銀価格の押し上げ要因となっています。
なぜ銀は金より値動きが大きいのか
銀市場は金市場に比べて規模が小さく、資金流入・流出の影響を受けやすいという特徴があります。
そのため、金が上昇する局面では、銀が金以上の上昇率を示すことも珍しくありません。 一方で、下落局面では調整も大きくなりやすいため、ボラティリティの高さには注意が必要です。
2026年の銀価格見通し
強気シナリオ(上昇継続)
- 構造的な供給不足の継続
- 再生可能エネルギー・EV需要の拡大
- 金融緩和局面入りによる投資資金流入
- 金価格上昇に伴う連動高
これらを背景に、2026年にかけて銀価格は高値圏を維持、もしくは一段高となる可能性があります。
慎重シナリオ(調整リスク)
一方で、急騰後の局面では以下のリスクも考えられます。
- 短期的な利益確定売り
- 景気回復によるリスクオン転換
- 金融政策の想定外の変更
ただし、短期調整があっても、中長期の需給構造は依然として強気との見方が主流です。
銀投資を考える上でのポイント
- 短期売買よりも中長期視点が有効
- 金との価格連動性を意識する
- ETF・現物・CFDなど投資手段を理解する
- 価格変動の大きさ(リスク)を許容できるか検討
まとめ|銀は2026年に向け注目度が高まる資産
銀価格の上昇は、一時的な投機ではなく、供給制約と工業需要拡大という構造的要因に支えられています。
2026年に向けては調整局面を挟みつつも、高値圏での推移、またはさらなる上昇が期待される状況です。
金だけでなく銀にも注目することで、分散投資の幅を広げる選択肢となるでしょう。


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