円高で得する人とは?メリット・デメリットをわかりやすく解説【2026年最新版】|後編 第1回

経済・金融
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前編では、円高の仕組みや、海外旅行・輸入品・海外通販など、円高によって恩恵を受ける人について詳しく解説しました。

しかし、円高はすべての人にとって良いことばかりではありません。日本は輸出によって経済を支える企業も多いため、円高が進むことで大きな影響を受ける業界や人も存在します。

後編では、円高によって損をする人や企業、株価や景気への影響について詳しく解説します。

この記事でわかること

  • 円高で損をする人とは?
  • 輸出企業への影響
  • 株価が下落しやすい理由
  • 景気や雇用への影響
  • 円高のデメリット

円高で損をする人① 輸出企業で働く人

円高で最も影響を受けるのが輸出企業です。

日本には海外で多くの商品を販売している企業が数多くあります。

  • 自動車メーカー
  • 電機メーカー
  • 工作機械メーカー
  • 半導体関連企業
  • 精密機器メーカー

これらの企業は海外でドルやユーロなどの外貨で売上を得ています。

しかし円高になると、海外で得た利益を日本円へ換算した際の金額が減ってしまいます。


100万ドルの利益

1ドル=160円 → 1億6,000万円

1ドル=130円 → 1億3,000万円

売上は同じでも、日本円では3,000万円も少なくなります。

このように、為替だけで利益が減少してしまうため、円高は輸出企業にとって大きな逆風となります。

円高で損をする人② 海外売上の多い企業の株主

円高になると、海外売上の比率が高い企業は業績悪化が懸念されます。

その結果、株価が下落することも少なくありません。

特に影響を受けやすい業界は以下のとおりです。

  • 自動車
  • 電子機器
  • 精密機械
  • 半導体
  • 産業機械

これらの企業へ投資している株主は、株価下落による資産価値の減少に注意する必要があります。

円高で損をする人③ 外貨資産を保有している人

外貨預金や米国株などを保有している人も、円高になると為替差損が発生する可能性があります。

例えば、1ドル=160円で購入した米国株を、1ドル=130円のときに売却すると、株価が変わっていなくても日本円では受け取る金額が少なくなります。

そのため、海外資産へ投資する場合は、株価だけでなく為替の影響も考慮することが重要です。

円高で損をする人④ 国内観光業

円高になると、日本人が海外旅行へ行きやすくなる一方で、国内旅行の需要が減少することがあります。

旅行会社やホテル、観光地によっては、国内旅行客の減少が売上へ影響する可能性があります。

特に海外旅行と競合する観光地では、円高の影響を受けやすい場合があります。

円高で損をする人⑤ インバウンド関連企業

近年、日本には多くの外国人観光客が訪れています。

しかし、円高になると外国人から見た日本旅行の費用が高くなるため、訪日旅行の魅力が低下する可能性があります。

  • ホテル
  • 旅館
  • 百貨店
  • 免税店
  • 観光施設
  • 飲食店

こうしたインバウンド需要に依存する企業では、売上が減少するケースも考えられます。

円高になると株価は下がるのか?

日本株全体を見ると、円高局面では株価が下落しやすい傾向があります。

その理由は、日経平均株価を構成する企業には輸出企業が多く含まれているためです。

円高によって利益が減少すると予想されると、投資家は企業価値の低下を見込み、株式を売却する動きが強まることがあります。

ポイント

ただし、すべての企業の株価が下落するわけではありません。輸入企業や内需関連企業、小売業などは円高の恩恵を受ける場合があり、株価が上昇するケースもあります。

後編 第1回のまとめ

円高は家計にメリットがある一方で、日本経済を支える輸出企業やインバウンド関連企業にはマイナスとなることがあります。

  • 輸出企業
  • 海外売上が多い企業
  • 外貨資産を保有する人
  • 国内観光業
  • インバウンド関連企業

次回の「後編 第2回」では、「円高が景気や雇用に与える影響」「円高時におすすめの投資戦略」「円高と円安はどちらが良いのか」について詳しく解説します。

本記事は4部構成となっております。

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