日本人一人が一生で稼ぐ金額、いわゆる「生涯賃金」はどのくらいなのでしょうか。本記事では、最新の統計データをもとに、生涯賃金の平均額、学歴別・男女別の違い、そしてバブル期との比較まで詳しく解説します。
目次
生涯賃金とは?
生涯賃金とは、主に22歳から60歳または65歳まで働いた場合の賃金総額の累計を指します。一般的には、[厚生労働省]の「賃金構造基本統計調査」の年齢別平均賃金データを基に算出されます。
計算方法はシンプルで、各年齢の平均年収を合計する推計方式が主流です。
【最新】日本人の生涯賃金の平均額(2020年代前半)
■ 大卒・正社員の場合(退職金除く)
- 男性:約2億6,000万~2億9,000万円
- 女性:約2億0,000万~2億3,000万円
■ 高卒・正社員の場合
- 男性:約2億1,000万~2億4,000万円
- 女性:約1億7,000万~2億円
■ 退職金を含めた場合
- 大卒男性:約3億円前後
- 高卒男性:約2.5億円前後
※あくまで平均値であり、企業規模・職種・転職回数などによって大きく異なります。
バブル期との比較|昔の生涯賃金は高かった?
■ 1990年前後(バブル期)
- 大卒男性:約3億円超の推計も存在
- 年功序列が強く、50代の年収が非常に高かった
- 毎年ベースアップがあった時代
■ 現在(令和時代)
- 昇給幅が縮小
- 年収ピークが低下
- 非正規雇用の増加
結果として、名目ベースでは大きく伸びておらず、実質ベースでは目減り傾向といえます。
なぜ生涯賃金は伸びにくくなったのか?
① 年功賃金の弱体化
かつては50代前半で年収800〜1,000万円に達するケースも多く見られましたが、現在は600〜800万円台が一般的です。
② 非正規雇用の増加
非正規比率の上昇により、平均値が押し下げられています。
③ 長期停滞経済
1990年代以降、日本は低成長時代に入り、賃金上昇率も鈍化しました。
今後の生涯賃金はどうなる?
今後は以下の要因が影響すると考えられます。
- インフレと賃上げ圧力
- 人手不足による待遇改善
- AI・自動化による職種格差拡大
- 転職前提社会の加速
名目額は増える可能性がありますが、個人差はこれまで以上に拡大する時代になると予想されます。
まとめ|日本人の生涯賃金は約2〜3億円が目安
現在の日本の平均的な生涯賃金は以下の水準です。
- 正社員:約2億〜3億円
- 退職金込み:約2.5億〜3億円
ただし、これはあくまで平均値です。学歴、業界、企業規模、転職回数、働き方によって大きく変わります。
今後は「会社に依存する時代」から「個人で稼ぐ力を高める時代」へとシフトしていく可能性が高いでしょう。
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